
【2025年最新版】お香の種類と香りを徹底解説!あなたにぴったりの香りを見つけよう
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近年、自宅での過ごし方を見直す中で、お香の人気が高まっています。心を落ち着かせたり、空間を清めたり、季節の移ろいを感じたりと、お香には様々な魅力があります。しかし、「お香の種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」「どんな香りがあるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者の方でも安心して選べるよう、お香の「種類」と「香り」について徹底的に解説します。お香の形や使い方による違い、そして香りの原料や系統による奥深さまで、詳しくご紹介します。この記事を読めば、きっとあなたにぴったりの香りの世界が見つかるはずです。ぜひ、今日からお香のある豊かな暮らしを始めてみませんか?
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お香の魅力とは?なぜ今、お香が注目されるのか
お香は、古くから日本文化に深く根付いてきた「香り」を楽しむ文化の一つです。現代においてもお香が注目されるのは、その多様な魅力にあります。
心身のリラックス効果
お香の香りは、日々の喧騒を忘れ、心を落ち着かせ、深いリラックスへと導いてくれます。心地よい香りは、ストレス軽減や質の良い睡眠へのサポートとしても期待されています。
空間を清める効果
お香は、場の空気を清め、心地よい空間を作り出す力があります。来客時のおもてなしや、気分転換、瞑想の時間など、様々なシーンで空間演出に役立ちます。
日本文化との繋がり
お香は、古くから仏事や茶道、香道といった日本の伝統文化と密接に関わってきました。歴史ある香りに触れることで、日本の美意識や精神性に触れるきっかけにもなります。
【直接火をつけるタイプのお香】手軽に楽しめる定番の種類と特徴
直接火をつけて楽しむお香は、手軽に香りを取り入れたい時や忙しい時にぴったりです。お香をたく場所や目的に合わせて、様々な形や香りを使い分けることができます。
スティックタイプ
特徴と使い方
スティックタイプは、お香の中でも最もポピュラーな種類です。細長い形状をしており、専用の香立てに立てて使用します。室内用線香や仏事用線香など、目的に応じて様々な種類や長さがあります。
香りの広がり方と燃焼時間
燃えている面積が均一であるため、香りが均一に広がるのが特徴です。燃焼時間は長さに比例し、長いものでも途中で折ることで時間の調整ができるため便利です。
円錐型(コーンタイプ)
特徴と使い方
円錐型のお香は、先端に火をつけて使用します。香皿などの上に置いて焚くのが一般的です。
香りの変化と燃焼時間
コーンタイプは、燃える面積が下にいくほど広くなるため、香りが徐々に強くなる特徴があります。短時間でしっかりとした香りを楽しみたい時に便利です。また、灰がそのままの形で残るため、灰が散らばる心配が少ないのも利点です。
渦巻型
特徴と使い方
渦巻型のお香は、その名の通り渦を巻いた形状をしています。専用の香立てや香炉に吊るして使用します。
長時間楽しむための工夫
渦を巻いているため燃焼時間が長く、広い部屋や空気の流れが多い場所での使用に適しています。途中で香りを消したい場合は、折るか、金属製のクリップなどで消したい部分を挟むことで調整が可能です。
【火を使わないタイプのお香】手軽に香りを楽しむ方法
火を使わず室温で香るように調合されたお香は、火の心配がなく、最も手軽に香りを楽しめるタイプです。
匂い袋
特徴と使い方
匂い袋には、丁子(ちょうじ)や甘松(かんしょう)、竜脳(りゅうのう)、白檀(びゃくだん)などの香料を刻んで調合した「匂い香」が入っています。これを袋に詰めたもので、衣服に香りを移したり、虫よけとして忌避効果も期待できます。タンスの中に入れたり、帯揚げに通したり、袂(たもと)に落としたりといった和装での使い方に加え、洋服のポケットに忍ばせたり、ポーチなどの小物に付けたりと、様々な場面で香りと彩りを楽しめます。
香水とは異なる、ほのかな香りの魅力
匂い袋の魅力は、すれ違う瞬間にほのかに漂う、奥ゆかしい香りにあります。香水とは一味違い、さりげない心遣いを表現するのに適しています。
【間接的に熱を加えるタイプのお香】本格的な香りの世界
おこした炭を埋めた香炉で、ひと手間かけてお香を焚く方法は、ゆったりとした時間の流れを感じさせてくれる、本格的なお香の楽しみ方です。
香木(こうぼく)
聞香と空薫:二つの楽しみ方
香木は、木自体が香りを放つ貴重な香原料です。香木の楽しみ方には、二つの主要な方法があります。
- 聞香(もんこう): 繊細な香りの変化や深みをじっくりと味わい鑑賞する、より専門的で精神性の高い楽しみ方です。
- 空薫(そらだき): お部屋全体に香りを広げ、空間の雰囲気を彩ることを目的とした使い方です。
目的に合わせて、焚き方や使用する道具も使い分けることが推奨されています。
香木の貴重な種類:伽羅・沈香・白檀
日本のお香に使われる香木は、主に「伽羅(きゃら)」「沈香(じんこう)」「白檀(びゃくだん)」の3種類があります。これらは1000年以上も昔から貴重な香原料として知られています。
伽羅:究極の香りとその希少性
伽羅は、「この香りは神様が創った香りであって、人間が創りあげることは不可能である」とまで言われる究極の香木です。木に含まれる樹脂分が香りの素となり、何とも言えない良い香りを醸し出します。織田信長や明治天皇など、多くの歴史上の人物がこの香りに魅了されてきました。樹脂分の含有量が非常に多いため、本来香木は温めて香りを楽しむものですが、伽羅はそのままでも良い香りを放つ特徴があります。年々入手が困難になり、価格も高騰し続けている大変希少な香料です。1グラムで数万円することもあると言われています。
沈香:形成過程と産地による香りの違い
沈香の名前は「沈水香木(=比重が重く水に沈む香木)」に由来します。東南アジアの熱帯地域で育つジンチョウゲ科の木に、外的要因で傷がついた際、その傷を治すために集まった樹脂成分が長年をかけて変質し、香りを放つようになったものです。伽羅と同様に大変貴重な香原料とされています。沈香は産地や熟成度合いによって香りや価値が異なり、ベトナム産、インドネシア産、マレーシア産、カンボジア産など、それぞれ特徴的な香りを持っています。需要が高まるにつれ、良質なものの採取が年々難しくなっています。
白檀:親しみやすい香りと多様な用途
白檀は、香木系のお香だけでなく、フレグランス系のお香のベースとしても最も多く使われている香木です。名前を知らなくても、多くの人が親しみを感じる香りかもしれません。白檀の木で香るのは、木の中心部分(心材)と根の部分だけで、伐採から香りが熟成するまでに20年以上の長い年月がかかります。常温でも香るのが特徴で、お香の材料以外にも、仏像や扇子の材料としても古くから用いられてきました。現在は小さなチップ状でしか入手できない貴重な香原料です。主な産地はインド、インドネシア、フィジーなどで、産地によって香りが異なります。伽羅や沈香とは異なり、涼やかで甘い香りが特徴です。
練香(ねりこう)
特徴と歴史、現代での主な用途
練香は、粉末にした様々な香料に蜜や梅肉などを加えて練り上げ、一定期間壺の中で熟成させた丸薬状のお香です。王朝文学にも「薫物(たきもの)」として登場するほど歴史が古く、日本の香文化に深く関わってきました。現代では、主に茶の湯の席で用いられることが多いです。
印香(いんこう)
特徴と使い方
印香は、配合した香料を梅花形など様々な形に押し固めたお香です。おこした炭の上に熱灰をかぶせ、その上に印香を乗せて香らせます。見た目にも美しく、視覚でも楽しむことができます。
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【専門的なお香】特別なシーンで使われる種類
ここからは、主にお寺などで使われる、より専門的なお香の種類をご紹介します。
長尺線香(ちょうじゃくせんこう)
用途と燃焼時間
長尺線香は、読経や坐禅などの時間を計るために用いられる、非常に長い線香です。線香一本が燃え尽きるまでの時間を基準とします。線香の長さや太さは、読経や坐禅の時間の長短によって使い分けられます。70センチメートルを超えるような長いものは、およそ6時間燃え続けるとされています。
塗香(ずこう)
浄化と結界の香り
塗香は、粉末状のお香で、御本尊にお供えしたり、修行者が身体に塗ったりして身を浄め、邪気を近づけないために用いられます。一般の人々も、写経を行う際などに用いられることがあります。
抹香(まっこう)
用途と伝統的な使い方
抹香は、沈香や白檀などと混ぜて用いられる、非常に細かい粉末のお香です。仏前でくゆらせるほか、古くは仏塔や仏像などに散布されていました。長時間お香を焚き続けるための「時香盤(じこうばん)」や、密教用具の「火舎(かしゃ)」などにも用いられます。
焼香(しょうこう)
複数香料の調合と種類
焼香は、香木や香草などを細かく刻んで混ぜ合わせたお香です。用いられる香料の種類によって、「五種香(ごしゅこう)」「七種香(ななしゅこう)」「十種香(じゅっしゅこう)」などがあります。本来は沈香、白檀、丁子、鬱金(うこん)、竜脳の五種類の組み合わせを基本としますが、他の香料を組み合わせて作られることもあります。
お香の香りの種類:原料と系統で知る奥深さ
お香の香りは、単に「甘い」「爽やか」といった表現だけでは語り尽くせない奥深さがあります。その香りの違いは、使用される原料や、香りの「系統」によって大きく変わります。
香木系の香り:和の伝統を極める
伝統的な和の香りのお香といえば、やはり香木を使った「香木系の香り」です。前述の通り、伽羅、沈香、白檀の3種類の香木が主な原料となります。
伽羅、沈香、白檀のそれぞれの香り特徴
- 伽羅: 「神様が創った香り」と称されるほど、比類なき複雑で深遠な香り。何にも例えようのない、甘く、苦く、辛く、酸っぱく、そして奥深い香りが特徴です。
- 沈香: 産地や熟成度合いによって香りが異なり、深く落ち着いた芳醇な香りが特徴です。樹脂の変質によって生まれる、奥行きのある香りが楽しめます。
- 白檀: 涼やかで甘く、どこか親しみやすい香りが特徴です。伽羅や沈香とは異なる、軽やかで心地よい香りは、お香のベースとしても広く使われています。
香りの系統分類:伝統的、華やか、ストレート
香源では、香りの雰囲気をより具体的に伝えるために、お香の香りを大きく3つの系統に分類しています。同じ香りの分類(例:伽羅のお香)であっても、原料の産地、配合量、メーカーの調合技術によって、その個性は大きく異なります。
- 伝統的な香り: どこか古風で落ち着きのある印象で、和の趣を感じさせる香りです。心を静めたい時や、和の空間に馴染ませたい時に適しています。
- 華やかな香り: 明るく軽やかで、モダンな印象を与える香りです。空間を明るく演出したい時や、気分を高めたい時に良いでしょう。
- ストレートな香り: メインの香料そのものの特徴を強く感じられる、シンプルで直接的な香りです。特定の香りを純粋に楽しみたい場合に選ばれます。
あなたの好みに合わせた選び方
もし「華やかな香りは好きだけど、もう少し落ち着いた香りを試したい」と感じたら、「伝統的な香り」の系統から選んでみるのもおすすめです。このように系統を知ることで、より自分好みの香りを見つけやすくなります。
フレグランス系の香り:広がる香りの可能性
お香には、香木系の和風の香り以外にも、様々な香りが存在します。これらは主に「香料」を使って作られます。
花、果物、飲食物など多様な香り
現代のお香では、ラベンダーやローズといった花の香り、みずみずしい果物の香り、さらには珈琲やお茶、桃、はちみつ、チョコレートといった美味しそうな飲食物の香りまで、多岐にわたる香りが再現されています。 日本香堂の製品でも、お花の香り、果実の香り、季節の香りなど、多様な香りが提供されています。
日本の香料の安全性について
香料(合成香料)と聞くと、その成分や人体への影響を心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日本のお香製品は、国際香粧品香料協会(IFRA)が認めた香料を使用しており、海外製品とは異なり安全性が高いとされています。香源が日本製のお香にこだわる理由の一つも、この安全性にあります。フレグランス系のお香の最大の特徴は、香木系とはまた違った香りの幅広さ、そしてその無限の可能性にあると言えるでしょう。
あなたにぴったりの香りを見つけるための選び方
様々なお香の種類と香りがある中で、自分にぴったりの一本を見つけるためのヒントをご紹介します。
目的やシーンで選ぶ
- リラックスしたい時: 白檀やラベンダーなどの穏やかな香りがおすすめです。
- 気分転換したい時: シトラス系やミント系など、爽やかな香りが気分をリフレッシュしてくれます。
- 集中したい時: 沈香などの落ち着いた香りが、集中力を高めるのに役立つかもしれません。
- 来客時のおもてなし: 華やかなフローラル系や、伝統的な香木系の香りが良いでしょう。
- 就寝前: ほんのり甘い香りの練香や、香水とは異なる匂い袋の優しい香りが安らぎをもたらします。
好みの香りの系統から選ぶ
前述の「伝統的な香り」「華やかな香り」「ストレートな香り」といった系統を参考に、自分の好みに合うものを見つけてみましょう。例えば、普段は洋風の香水を好む方なら「華やかな香り」や「ストレートな香り」から、和の雰囲気を大切にしたい方なら「伝統的な香り」から選ぶと良いかもしれません。
初心者におすすめの選び方(少量から試すなど)
初めてお香を試す場合は、まずは少量ずつ試せるセットや、短時間で楽しめるスティックタイプやコーンタイプから始めるのがおすすめです。香源では、様々な香りを試せるお香セットも提供されており、初めてのお香体験にぴったりです。
お香を楽しむための道具と注意点
お香を安全に、そして最大限に楽しむためには、適切な道具の使用といくつかの注意点があります。
香炉・香立て・香皿の選び方
お香を安全に焚くためには、香炉、香立て、香皿といった道具が不可欠です。
- 香炉: 灰を敷き詰め、その中にスティックタイプのお香を立てたり、香木を焚いたりするのに使います。
- 香立て: スティックタイプのお香を立てるための小さな道具です。
- 香皿: 香立てと一緒に使用し、落ちてくる灰を受け止めるための皿です。コーンタイプのお香を直接置くこともできます。
素材やデザインも豊富なので、お部屋の雰囲気や好みに合わせて選びましょう。
安全な焚き方と換気
お香を焚く際は、以下の点に注意しましょう。
- 安定した場所で: 倒れにくい平らな場所に香炉や香皿を置きましょう。
- 燃えやすいものの近くに置かない: カーテンや紙など、燃えやすいものの近くでは使用しないでください。
- 適度な換気を: 煙がこもらないよう、換気をしながら楽しみましょう。
保管方法
お香は湿気や直射日光を避けて保管することが大切です。香りが変質したり、燃焼に影響が出たりする可能性があります。パッケージの指示に従い、適切に保管しましょう。
まとめ:お香で心豊かな暮らしを
この記事では、「お香の種類」と「香り」について、直接火をつけるタイプから火を使わないタイプ、そして専門的なお香まで幅広く解説しました。また、香木系の深遠な香りから、現代的なフレグランス系の多様な香りまで、その奥深さにも触れました。
お香で広がる生活の豊かさ
お香は単に良い香りがするだけでなく、心を落ち着かせたり、空間を清めたり、日本の文化に触れたりするきっかけを与えてくれます。自分にぴったりの香りを見つけることは、日々の生活に小さな喜びと豊かな彩りを加えてくれるはずです。
今日の香りをぜひ試してみよう
これだけ多くの種類と香りがあるお香ですが、まずは気になる香りを一つ選んで試してみてはいかがでしょうか。今日からあなたのお部屋に、そしてあなたの心に、お香の優しい香りを広げてみましょう。
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